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2019年05月18日
クンナムの鉱山(丁場)が三カ所採掘しているということを先月より聞いていたので、やっと来ることができた。インドでは一番暑い季節である。クンナムはセマンガム村、クンナム村、ペルンバッカム村にまたがって採掘されている黒御影石である。真ん中にクンナム村がある。いつもとは逆に一番南にあるセマンガラム村の丁場から視察することにした。
数年前に比べて格段に深くなっている。今採掘している場所がベストポジションである。
ストックヤードには大きな原石が置かれており、すでに日本の商社が検品を終えていた。弊社も数年前には検品に来ていたが、途中採掘がされていない期間が長く続いており、そのことが幸いして先月より採掘がスムーズに許可になったようだ。インドでも中央政府主体で環境保護が進んでいる。2016年から2017年にかけて各鉱山へ環境保護規制が守られていないと輸出や国内販売ができないとの規制があったが、それらを無視して輸出をしていた会社に去年多額のペナルティーの支払い命令があり、どの会社も払えずに、採掘禁止となっている。たまたまファイナンス等の問題で休鉱していた個々の会社が今は採掘許可が下りているのである。
丁場に近づくとより良質な原石が採掘されているのを確認できる。
丁場には広大な土地が必要だ。
筆者37度の暑さに耐えてクンナムの良質な原石確保に頑張ります。
丁場は丘陵にある。
丁場の許可と詳細を記した看板
北側は去年までは湖のように水が溜まっていたが、
ここのところの干ばつで干上がっており雑草地帯になっている。
遠くに別の丁場が見える。E。.E社のセマンガラム丁場。
もちろん採掘されていない。
2019年05月19日
一番多く採掘されている丁場の隣にも再開された丁場がある。
しかし一番、二番丁場は許可が下りず三番丁場が稼働している。石目が細か過ぎて、原石を買う気にはなれない。
昔から興味の沸かない丁場なのでスルーした。
かつてクンナムになかでも一番いい原石として珍重されたクンナムイースト(本当のクンナムE)の丁場。もう10年くらい採掘されていない。丁場の採掘場が低くなりそれに伴って原石の大きさが小さく、質も悪くなりコストがかかりすぎた。おのずと閉山である。
釣りをしている人が見えた。いかに長い間採掘されていないかの証である。
ヒンドゥーの神々を祭った像。丁場の無事を祈ったのだろう。
クンナム村の風景。水道設備はない。
ヒンドゥー教寺院。このすぐ後ろにE.E社のクンナム K の丁場がある。
もちろん環境問題により中央政府の許可は下りない。
ヒンドゥー教徒のための火葬施設。前面には使えない黒御影石クンナムの原石がころがっている。
古い小さなヒンドゥー教寺院。
朽ちかけたヒンドゥー教の像
遠くにペルンバッカム村の鉱山が見えてきた。
ペルンバッカム鉱山の山の上に立つヒンドゥー教寺院。
そのため丁場はテンプル クオリィーと呼ばれた。
最後のクンナム鉱山へ。パリカルパトゥー村に入る。
パリカルパトゥ鉱山よりペルンバッカムの鉱山を望む。
5エーカーの土地を借りて鉱山経営している。
筆者強い日差しから暑さを防ぐために首に麻のストール巻いている。
暑さを一番防ぐ藁葺き(バナナの葉っぱ)屋根。
良質の原石は採掘量の3%くらい。あとは使えない石が山になっている。
残念ながら小さい石ばかり。中国の工場が買っていったようである。
小さいので組み合わせにてこずるだろう。様子見である。
半年後には大きな石が採掘されるとマネージャーは売り込んでいるが、、、、
パリカルパトゥ村を後にする。
帰り道の脇でマンゴが売られていた。
おいしかったので二袋、800円で20個。こらからマンゴの季節だ。