有限会社 永永舎

インド

  • パン(PAN)インドで最も細かい黒御影石

    2019年03月27日

    黒御影石で最も細かい石目なのがスウェーデンのファイングレインですが、インドではパンと言われる黒御影石があった。残念ながら今は採掘がされていない。約20年くらい前に良質の原石が採掘されなくなった。タミルナード州のPaithur 地域で採掘されていた。マーキングはPTRであった。その後近くのSeeliampattyでも似たような細目の石が採掘されたが、油じみの様なものが浮き出てあまり良くなく終わってしまった。近くにはAyaipattyの丁場もあったが同じように閉山となってしまっている。左様に細かい目の黒御影石は採掘されにくい。タミルナード州のティンヂバナからベルプラム近辺のTrichyにも細かい目の黒御影石が採れていたが、今では閉山されている。アンドラプラデシュ州のワランガルにも細目の黒御影石がある。一時はLK-01のマークで採掘されて随分売れた。ただし同じ鉱山にLK-02のマークで中目の原石が採掘されて抱き合わせで販売されていた。また同じワランガルにA-1マークの細目の黒御影石が採れていた。同じように中目のA-2も採掘されていた。今現在はその近くの鉱山にBGマークで細目の黒御影石が採れている。現在私の知っている限りでは唯一の黒御影石細目の安定鉱山であるが、やはり全てが細目ではなく、中目で白っぽい石も採れている。黒御影石鉱山はどこもそうであるが、石目が揃っておらず細目、中目、粗目が採掘される。黒の濃度も違っており、検品が一苦労。日本向け墓石には全採石量の3%しか使えない。現在ではオリジナルのPTR(パン)はなく、アンドラプラデシュ州のワランガルの石がその代用品として使われ、中国工場ではPTR(パン)として日本の石屋へ販売されている。また関西ではパン(PAN)と言うとカルナタカ州カラハリ(地元の言葉で石の村の意味)である、目の細かい白御影石で石質も硬く、日本の墓石材として珍重されている。

     

     

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